西原希実【1947~2019】

プロフィール

東京都千代田区九段に生まれる。

高山美容専門学校卒業後、新宿厚生年金会館・ホテルオークラ・乃木会館の各美粧室で美容着付を担当。
故二代目高山タケ・山田雅道両氏に日本髪の指導を受ける。その後、かつら・笄メーカー勤務を経て、昭和56年(有)かつらサロン西原を経営。

日本髪かつらの結髪、可愛く・きれいの探求、結髪作家として新しい日本髪かつらスタイルの創作活動を通して、美容師さん、花嫁様のニーズに添った花嫁かつらの結髪を日々目指して結い上げ続けた結髪師50年の人生を歩みました。

平成の半分は弟子の育成、結髪技術の継承に力を注ぎました。

【著書】

  • 平成四年 『婚礼結髪』共著 女性モード社
  • 平成八年 『21世紀の婚礼髪』百日草

2019年、病と闘いながら、2月、最後に結い上げた文金高島田は、これまでの結髪人生のすべてが込められた作品となりました。同年5月、家族と弟子に見守られながら天寿を全うしました。

西原希実メッセージ

花嫁様にとって人生の晴れ舞台となる結婚式。

その花嫁かつらを結髪師として、一日に何台も結い上げているうちに、「ブライダル衣装は好きなものを選べるの対して、なぜ花嫁かつらは、文金高島田だけなのだろう…白無垢の髪型でも、振袖の髪型でも、ろいろな髪型があってもいいのでは…」そう考えるようになり、新しい花嫁かつらのデザインと制作に取り組み、試行錯誤しながら日本髪かつらの髪型(和装の髪型)を生み出しました。

今まさにお客様ご自身がご自分の目でお好きな花嫁かつらのカラ―、花嫁かつらの髪型を選んでいただく時ではないでしょうか?

受け継がれる美を大切にしながら、白無垢、打掛け、振袖の髪型に時代の香りを放つ感覚が現代の美を生み出すと考え、これからも弟子が、新しい和装髪型の提案を引き継いでいってくれることと信じております。

主な作品